宮崎市の二世帯大規模リノベーション(1)
K様邸は若夫婦と同居のための大規模なリノベーション(間取りの変更)です。この場合、一番重要なことは間取りの変更に伴う耐震補強です。
これが単なるリフォームとは違って技術と経験がものをいいます。
それでは、K様邸のリノベーションに伴う耐震補強のオンパレードをご覧ください。
1階はご夫婦、2階に若夫婦とお子様が住まわるための二世帯リノベーションです。
K様は家の強度を上げたいとご希望されていましたので、地震に備えて耐震補強工事を行います。
目次
K様邸リノベーションの工程
- 解体
- スケルトン(躯体)
- 木工事
3-1 防湿シート
3-2 床
3-3 耐震補強 - 断熱工事
- 増設工事
- 外壁工事
- 内装工
という流れになっています。
今回は1.解体~3.木工事までをご紹介致します。
4 断熱工事~7 内装工事の流れはこちら
【耐震リフォーム・増築・フルリノベーション】現場レポート② 宮崎市K様邸
8 完成 はこちら
【ビフォーアフター】戸建てリノベーション・増築 宮崎市K様邸完成しました!【WEB見学会】
1. 解体
解体作業に入りました。
1階部分はリビング、キッチン、和室、洗面室、浴室、トイレになっていましたが一部増築して、
対面式のキッチンリビング、トイレ、お風呂とご夫妻のプライベートスペースを作ります。
▼2階は和室と子供部屋がありました。ここに若夫婦のプライベートスペースを作ります。
2. スケルトン(躯体)
解体作業が終わりました。天井や壁を取り払うと骨組みが残ります。
https://www.senninriki.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/躯体①.jpg
▼ここにはキッチンとリビングがありました。床下はこのようになっていたのですね。
ここには2つ目の玄関ができます。
ここには階段がありました。新しい手すりが取り付けられます。
▼1階から上を見上げると、2階に続く階段が目に入ります。複雑に入り組んでいて迷路のようです。
3. 木工事
3-1防湿シート
防湿シートとは壁や床において、湿気や水蒸気の透過を防ぐために用いられるシート(層)のことです。
シートの必要性
従来、木造住宅の外壁の防水シートとしては、アスファルトルーフィングフェルト等が使用されていました。近年の住宅の高気密高断熱化に伴い、室内で発生した湿気が壁体内に滞留し結露を起こす事が指摘されるようになってきました。
そこで1980年代になり、外壁材と断熱材の間に通気層を設け、壁体内に侵入した湿気を通気層を通して外部に放出する通気層工法が北海道を中心として普及し、建物外部からの雨水の浸入を防止する防水性と壁体内に生じる湿気を外部に逃がす透湿性を兼ね備えた透湿防水シートが使用されるようになりました。
1990年代になって、全国的に使用されるようになりました。
日本透湿防水シート協会
▼以前バルコニーだった所です。ここを広げて新たに洋室を作ります。この外側に防湿シートとサッシを取り付けました。
防湿シートは家内の結露を発生させない為に今やなくてはならないものです。
外から見るとこんなかんじです。皆さんも見たことがありませんか?
3-2床
元々収納スペースだった所を取り払い、廊下にして、隣にウォークインクローゼットを作ります。
板を張っているところが廊下になります。
▼柱が建てられました。
3-3耐震補強工事
耐震補強とは建物の耐震性を高めるために主要な構造部分を補強する工事のことです。
【問題】これはいったい何でしょうか?
アルファベットの「I」のようなこの柱。
実はこれ、新たに間取りの変更に伴って柱を撤去して足りない箇所に移し変えるための柱です。
地震が来て家が揺れても心配しないように耐震補強をします。
枕木工法
▼木材(枕木)にほぞの穴を開け、新しい柱をはめ込みます。
これを当社では”枕木工法”と呼んでいます。
柱の付け替え
熊本地震の倒壊した建物の教訓にて、筋交いはなるべくこまめにバランスよく入れようにしています。そうすることで耐震性が高まります。
金物プレートで筋交いを固定し補強
筋交いをし、さらに金物プレートで補強します。金物プレートがより頑丈に筋交いを固定してくれます。
隅々までしっかりと補強をします。
梁の補強
続いて梁の補強です。
大空間を作るための構造補強をしています。
▼柱を抜いた部分に梁を新たに設置してボルトや金物で連結し構造補強しています。白く見える木材(梁)がそれです。こうすることで上からかかる力を両脇に分散しています。
火打ち梁も設置
火打ち梁とは、台風や地震などの災害によって木造建築の床組みや小屋組みが、水平方向に変形することを防止するために斜めに組まれた横木、梁のことです。
金属の火打ち梁を追加して補強しています。
以前の構造体には補強がされていませんでした。この四隅にも火打ち梁を追加し補強します。
家が完成すると見えなくなる箇所ですが、火打ち梁は木造建築の構造材として非常に重要な部分となっているためこうして耐震補強を行います。
次回は 4 断熱工事~7 内装工事までをご紹介いたします。
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