いまから約70年前、アメリカは五大湖近くの田舎町に、のちに「ユーソニアンハウス※1」と呼ばれる名住宅が建てられました。
設計者の名はフランク・ロイド・ライト※2です。
その家はL型プランと呼ばれ、大地(庭)を大きく囲い込んだ一方に活動スペース(リビング)、他方に安息スペース(寝室・書斎)、を配し、二つが交わった角に家事スペース(キッチン・サニタリー)を集中させ、家事の効率化、軽減化を促すことにより、主婦をして平和的な家の支配者たらしめるものでした。
とりわけ「ユーソニアンハウス」が、いまなお新鮮さを失わないのは、あらゆる部位に人間的尺度※3が用いられ、家への馴染みを深まらせるとともに、キッチン、ダイニング、リビングを庭まで取込んだ連続空間にして、視線、目線、動線の自由度、緊密感をつくり出し、家と人、家族の一体感、充足感を醸し出す工夫にあるといわれています。
ここ「佐土原の家」は、この「ユーソニアン」のデザイン原理と、いま私たちが取組んでいる「深軒の家」
──地域に根差す日本の伝統的住まい──の考え方を融合させ、この地域と人によりふさわしい住まいの在り方を追求したものです。
※1 ジェイコブ邸。ウイスコンシン州・マジソンにあります。
※2 フランク・ロイド・ライト。20世紀の三大巨匠の一人といわれるアメリカの建築家。
※3 ヒューマンスケール。人間の身体的機能・感覚をもとに、個人の快適さや活動のしやすさを追求した空間の尺度。
設計者の名はフランク・ロイド・ライト※2です。
その家はL型プランと呼ばれ、大地(庭)を大きく囲い込んだ一方に活動スペース(リビング)、他方に安息スペース(寝室・書斎)、を配し、二つが交わった角に家事スペース(キッチン・サニタリー)を集中させ、家事の効率化、軽減化を促すことにより、主婦をして平和的な家の支配者たらしめるものでした。
とりわけ「ユーソニアンハウス」が、いまなお新鮮さを失わないのは、あらゆる部位に人間的尺度※3が用いられ、家への馴染みを深まらせるとともに、キッチン、ダイニング、リビングを庭まで取込んだ連続空間にして、視線、目線、動線の自由度、緊密感をつくり出し、家と人、家族の一体感、充足感を醸し出す工夫にあるといわれています。
ここ「佐土原の家」は、この「ユーソニアン」のデザイン原理と、いま私たちが取組んでいる「深軒の家」
──地域に根差す日本の伝統的住まい──の考え方を融合させ、この地域と人によりふさわしい住まいの在り方を追求したものです。
※1 ジェイコブ邸。ウイスコンシン州・マジソンにあります。
※2 フランク・ロイド・ライト。20世紀の三大巨匠の一人といわれるアメリカの建築家。
※3 ヒューマンスケール。人間の身体的機能・感覚をもとに、個人の快適さや活動のしやすさを追求した空間の尺度。
- 種別
- 木造平家(一部ロフト)
- 場所
- 宮崎県宮崎市佐土原
- 収納率
- 15%