ダイニング
中心の家
1日の始まりと終わり
ダイニングを最も大切だと
私たちが位置づける理由
ダイニングについて、ある著名な建築家は言っています
「ダイニングに勝るセミナー室を私は知らない」と。
またある報告書では「非行少年の多くが家族と一緒に食事をする経験に乏しい」と述べています。
さらに「いかなる人間関係も会食なしには団結をし得ない」という言葉がありますが家族の団結にも同じことが言えるのではないかと思います。
家族が世代を超えて同じ時間に同じ場所で同じものを食べるという事は、私たちが考えている以上に重要なことのように思われます。その重要なステージとなるのが「ダイニング」なのです。
現代社会が複層化し、記号化し、先鋭化いく中で「食」という日常性は家族にとって生存の根源的な営みであり、だからこそ最後の拠り所としての「ダイニング」がますます重要さを持ちつつあると考えています。
だからこそ私たちはダイニングにこだわりたいのです。
家族でダイニングを囲む
5つのいいところ
POINT.01
食事のマナーを学ぶ機会になる
子供のころ親から口うるさく言われた経験はございませんか。
箸の持ち方、骨のある魚のほぐし方、ナイフとフォークの使い方、三角食べ、姿勢など。渡し箸、刺し箸などの正しくないマナーも食卓の場で学ぶことが多いと思います。
大人になってもずっと大切とされる習慣だからこそ、子どものうちから身につけておきたいものです。
POINT.02
「共食」は生活習慣、健康にもいい影響!?
会話をしながら、ゆったりと食事を楽しむことは、現代人が取り入れるべき生活リズムの1つといえます。
しかし現代では共働き、子供は部活や塾、スマートフォンの普及などで家族全員が揃って食事をする風景は少なくなりつつあります。
そこで増えてるのは「ひとりで食べる」食事形態「孤食」。QOL※を低下させる要因になるといわれてます。
一方で親との食事が多い子どもほど食行動がよく、生活習慣が良好でQOLも高いという研究発表もでております。
また、農林水産省が発行の食育のパンフレット※1よると、「孤食」が習慣化している子どもに比べて、親と一緒に食べる習慣がある子どもは、朝の疲労感や身体の不調がなく、健康に関する自己評価が高いことが報告されています。
※QOL(quality of life)=人生の内容の質や社会的に見た生活の質のこと
POINT.03
学校の成績にもいい影響
家族揃って食事をすることと学校の成績は、密接に関わっていると報告があります。
米国の小学生を対象にした調査※2では、宿題をきちんとしているか、または習い事にどれほど通っているかといったことよりも、家族での食事の有無の方が、学業成績を予測するために有効と報告されています。
より年齢が上の思春期の生徒についてのコロンビア大学の全米中毒薬物乱用センターの調べによると、週に5回から7回家族で食事をしている生徒は、週に2回家族で食事をする生徒よりも、成績が良くなる傾向があるようです。
子どもの語彙は、朗読よりも夕食の会話で向上するという研究結果もあり、夕食時は1000単語で朗読では143単語と大きな差が見られました。
POINT.04
会話が増え絆が深まる
家族で食卓を囲んでコミュニケーションを図ることは、子供の学校生活、親の仕事などを通じてお互いの考えを知る絶好の機会です。
大人は仕事や家事、子どもは学校や習い事などでそれぞれが忙しく、ゆっくり会話する機会が減りつつある現代では、食事の時間が唯一のコミュニケーションの時間になっています。
家族での食事は成長途中の子どもの健全な精神育成において重要な時間を担っています。
POINT.05
家計も経済的に。家事も効率的に
別々に食べるよりも、コストが抑えられます。一度にまとまった量を料理することで、食材費も少なくなります。
別々でレンジで暖め直したり、お皿を洗ったりとする必要もなく、光熱費も安くすみます。家事も時間短縮につながります。
(参考)
- ※1 農林水産省:「食育」ってどんないいことがあるの?|~エビデンス(根拠)に基づいて分かったこと~総合版(令和元年10月)
- ※2 US National Library of Medicine National Institutes of Health「Mealtime talk that supports literacy development.」